お歳暮にカタログギフトが失礼な理由~上司に送る品物マナー
会社の上司に送るお歳暮やお中元にカタログギフトは失礼になる?その理由と失礼にならない送り方・品物選びのマナーについてまとめてみました。
会社の上司や義両親に送るお歳暮・お中元マナー
商品券やギフト券など金券は失礼
お歳暮やお中元でもらって嬉しいものランキングでは、「商品券・ギフト券」が1位となっています。
ですが、会社の上司や義実家の両親など目上の方に送るお歳暮やお中元に、現金はもちろん商品券やギフト券などはNGです。
金銭的な贈りものはお金に困っている人への「施し」の意味にもとられるので大変失礼にあたります。
カタログギフトは人気だけど失礼!?
欲しいものを自由に選べる「カタログギフト」も、お歳暮やお中元にもらって嬉しい贈り物として人気ですが、こちらも上司や目上の方に送るギフトとしては失礼になると言われています。
では具体的にカタログギフトの何が失礼なのか?その理由をまとめてみました。
お歳暮・お中元にカタログギフトが失礼といわれる理由
カタログギフトは「選ぶ」テマを丸投げ
商品券やギフト券もそうですが、贈る相手の方が好きなものを自由に選べるギフトはもちろん喜ばれます。
ですが、相手に選んでもらうということはこちらが「品物を選ぶ」という過程を放棄しているともとられます。
とくに上司へ送るお歳暮やお中元は、いかに相手の好みを調べているか(日頃から気にかけているか)を判断する基準にしている方も多いので、カタロぐギフトを送る=あなたの好みがわからないので好きなものを選んでください。と伝えているようなものです。
カタログだけだとボリュームがない
目上(ご年輩)の方には、お歳暮やお中元だけでなく結婚式の引き出物などでも「贈り物はボリュームがないといけない」と考えている方も多く、カタログギフトの入った小包1つが送られてくることに対して「失礼だ」と感じる方も多いようです。
贈られた側はお礼状が書きづらい
お歳暮やお中元でカタログギフトを送られた側が一番悩むのが「お礼状の書き方」です。
さきほども述べたように送った側が選んだ品物ではないのでお礼状を書こうにも具体的な言葉が思い浮かばないのです。
この時に「お礼しづらい失礼な贈りものだ」と感じさせてしまいます。
カタログギフト(結婚式引き出物)のイメージが悪い
カタログギフトにはシステム利用料(500円程度)が加算されているので、価格(コース料金)の割に選べる商品が安くなります。
とくに結婚式の引き出物でよく使われる3,000円台のカタログギフトは品揃えや品質も低いものが多く、そんなカタログをもらうケースが多いせいで「カタログギフト=品質・品揃えがよくない」というイメージもついています。
上記のような理由で、カタログギフトを上司へのお歳暮やお中元として送ることは失礼であると言われています。
つまり、こちらがカタログギフトを選んだ気持ちが伝わり・贈り物として満足していただける内容・演出であれば失礼ではないということです。
上司へのお歳暮におすすめのカタログギフトの贈り方
グルメ専門や有名ブランドのカタログギフトがおすすめ
食器やインテリア・ファッションなど何でも揃ったカタログギフトでは「なぜこれを選んだのか」が伝わりません。
なので、おすすめはグルメギフトなどの専門カタログなどです。
お歳暮やお中元でもお肉やハム・カニなどのグルメギフトは人気ですが時期が重なるので冷蔵庫に入りきれなくなります。
カタログギフトなら好きなタイミングで注文できるので喜ばれます。
美味しいものが嫌いな上司はいないので、まず失敗のないギフトです。
ほかにも有名・人気ブランドのカタログギフトなら、モノにこだわるおしゃれな上司にも送りやすく上司の奥さまなどにも喜ばれます。
満足してもらえる金額の相場は5,000円以上
カタログギフトにはシステム料(500円前後)が含まれているので、コース(価格帯)選ぶ際はシステム料のことも考えて選ぶのがおすすめです。
上司に送るお歳暮・お中元の相場は約5,000円ですので、カタロぐギフトは5,000円以上のコースを選ぶようにしましょう。
もし予算に余裕があるならばもう一品ギフトを添えて送ると贈り物としての印象が大きく変わります。
花のギフトや電報を添えて感謝の気持ちを演出
カタログギフトとセットでプリザーブドフラワーやスイーツなどプラス1品を送るとギフトにボリュームが出て、上司の記憶にも残りやすくなります。
ギフト専門店などで注文すると1000円程度のプチギフトもあり、メッセージカードといっしょに梱包しておくってもらえるのでおすすめです。
メッセージにこだわりたい方は「電報」とカタログギフトをセットで贈るのも粋な演出です。
カタログギフトはシーンにあわせて使えるたくさんの種類があるので上司の印象に残る一冊を探してみましょう。
こちらの記事で上司や両親におすすめのカタログギフトをまとめています。お歳暮お中元で人気のカタログギフト~上司/両親におすすめは?
ただし、こんなカタログギフトはNG(失礼)ですので気をつけましょう。
上司に絶対送ってはいけないカタログギフト
3000円以下の格安カタログ
カタログギフトが失礼な理由でも述べたように、システム料を考えると3,000円以下のカタログギフトに掲載されている商品は2,000円前後の安物ばかりになります。
そうなるとそもそも選ぶ(欲しい)商品がないばかりか、届いた商品があまりにチープで印象をとことん下げてしまいます。
先にもおすすめしたように上司へのお歳暮・お中元には最低でも5,000円台のコースを選びましょう。
法事の引き出物用カタログ
カタログギフトのなかには落ち着いた和風デザインもあります。
上司や実家の両親などご年配のには華やかすぎず高級感もあり、贈りやすそうなデザインですが、なかにはお歳暮・お中元には向かない弔事・法事専用のカタログギフトもありますので注意しましょう。
サプライズすぎる個性派カタログ
カタログギフトには体験型や雑誌の購読・自転車専用などサプライズなタイプもいろいろありますが、上司に送るカタログギフトでは奇をてらい過ぎないようにしましょう。